子供の食事で気をつけていることは、調理の方法が極端に偏らないようにすることです。きっかけは、友人の子供が、揚げ物ばかり食べているのを見たことです。手作りを中心に、食材選びにもとても気をつかっていましたが、

揚げ物ばかりを好むようになってしまったと、愚痴をこぼしていました。その時は、子供だから揚げ物が好きでも当たり前なんじゃないかなと思っていましたが、確かにその子のお弁当のおかずは揚げ物だらけでした。

それに白いご飯よりもチャーハンやピラフなど、やはり油分が使われているものが好きで、おにぎりの具材もツナマヨネーズ等のものばかりになってしまっているようでした。自分が子供にご飯を作るようになって、やはり揚げ物は便利でした。

短時間に仕上がるし、見栄えもそこそこ。子供も揚げ物なら苦手な野菜も良く食べました。でも、その友人の話を思い出して、いくら苦手なものを食べられるようになっても、総合的に見て偏った食事になってしまったら元も子もないと思いました。

そこで、調理の方法を見直すことにしました。揚げ物ばかりに頼らず、煮物、焼き物、炒め、蒸し、マリネなど、食材のバラエティだけでなく調理の方法のバランスに気を配るようになると、一気に料理のレパートリーも増えました。献立をたてるときにも、まず調理の方法を考えると、何にしようかあれこれ悩まずに、一日を通してバランスの良い食事が出来上がりました。調理の方法に気を配ることは、こんなに便利なんだなと思い、それから子育てをしている友人にはおススメしています。

そもそもピーマンの味を受け付けないので

子供の食事について気にかけていることは、好き嫌いをあえて厳しく注意しないということです。きっかけは子供がピーマンをすごく嫌がって、食べさせるのにとても苦労したからです。その時は、何とか食べさせようと、必死でした。鮮度が良いものなら食べられるのか、調理の仕方をあれこれ変えたり、細かく刻んで何かに混ぜたり、また、味の強いものに混ぜこんだり、手を変え品を変え、とにかくピーマンが口に入れば良いと無意識に思い込んでいました。

でも、そもそもピーマンの味を受け付けないので、どんなことをしても絶対に食べてくれません。ほとほと困ったところで、はたと思い当たりました。自分の子供時代を思い出してみると、どうしても食べられなかったものはやはりありました。

でも、成長するにつれてそれが好きになったりしていましたね。それに味をごまかして食べさせることに何の意味があるのかをふと疑問に思いました。しかもお互いとても苦労していて、楽しい食事が苦痛にまでなる必要があるのかと。そこで考え方を変えることにしました。まず特定の味を受け付けないのは、我がままではなくて感覚の一種だということを理解する、そして、栄養は別の食材で補えば良いと。

一番大事だと思ったのは、食体験を通して、自然にその味を楽しめるように、味の感覚の幅を成長に合わせて広げていく方に努力をしようと思ったことです。そこで、嫌いなものを食べさせる労力を、季節を織り込んだ食事を楽しんだり学んだり、他の国の文化を学びながらその国の料理を食べたりすることに使いました。

そういったことを続けていくうちに、好き嫌いは本当に少なくなりましたし、新しい味にトライすることを楽しめる子供なったと思います。